大学

博物館実習

平成20年度 博物館実習記録

実習後に感想を寄せてくれましたのでご覧いただき、実習の参考にしてください。
(感想と写真は一致しません)

I大学 M.K.

実習中の10日間は本当にあっという間に過ぎ去ってしまい、毎日がとても充実していました。すごく楽しい実習でした。他の博物館ではやらせていただくことができないような、企画展示実習は特に印象に残っています。スペースも文字数も限られた中でいかにして伝えるかという難しさを実感することができました。そして、多くの職員の方々のご協力により展示が終わったときは、久しぶりに何かをやり遂げたときの達成感を味わうことができました。
10日間という短い間でしたが大変貴重な体験ができました。博物館実習を群馬県立自然史博物館で行えて自分は幸せ者だなと思える実習でした。本当にありがとうございました。

常設展示の解説を聞く(1日目)

ほ乳類資料整理(3日目)

GW大学 S.Y.

短い期間の中で、職員の 方々が真摯に助言をしてくださったことで大変充実した時間をすごすことができました。実習が始まる前までは、専攻分野とはまた違った場所で学んでみたいと 思いこちらでの実習を志望しましたが、足をひっぱることなく無事終えられるかという不安もありました。しかし、他大学から集まったグ ループのみんなと協力しあい、担当の職員の方に指導をいただきながら毎日展示物の展示方法を模索していく中で、子どもたちの学習のきっかけになるような展示がしたい、という気持ちが強くなっていきました。展示間近には、夜遅くまで博物館にて作業をさせていただきご迷惑をおかけしてしまいましたが、ここまで 実習生に誠 意を持って受け入れてくれる博物館はないだろう、という感謝の気持ちでいっぱいになりました。展示についての発表当日には、多くの家族連れの方々がご覧になってくださり、改めて展示をするには多くの力が必要なのだと実感しました。
また、資料整理実習では日々博物館の実態に触れ、異なる視点でものをみることができました。これからどのように博物館のシステムが変化していくのか、とても興味があります。
短期間で頭と身体をめいっぱい使った実習をすることができ、本当に貴重な経験をさせていただいたことにとても感謝しています。

無脊椎動物資料整理(3日目)

無脊椎動物資料整理(4日目)

T大学 M.I.

10日間という短い間でしたが、館長様はじめ職員の皆様には大変お世話になりました。
標本の作製や整理、教育普及活動の手伝い、そして企画展示の運営など、学芸員としての一通りの仕事を体験させて頂き、充実した実習だったと感じています。どの実習も普段大学では学べない新鮮な体験で、沢山のことを学ぶことができました。
特に企画展示実習は、他の博物館を見てもなかなか体験させてもらえないことだと思うので、本当に貴重な経験をさせて頂き感謝しています。展示の難しさや人に伝わるプレゼンの大変さなどを感じた反面、完成した時の達成感や、やりがいは大きいものだと感じました。また実習内容のほかにも、専攻の違う他大学の方々と知り合い共に活動できたということは、私にとっていい刺激になったと思っています。
本当にこの博物館で実習することができてよかったです。ありがとうございました。

H大学大学院 Y.S.

私は文系大学院からの参加であったため、自然史博物館で実習ができるのか心配していましたが、博物館内での基本的な業務を一から教えていただくことができました。
資料整理実習の三日間は、昆虫採取と標本作成、コケ類採取と鑑別、魚類の標本作製を行う班になりました。標本を採取する仕方からはじまり、可能な限り良い状態で保存し管理するために必要な地道な作業のひとつひとつが興味深いものでした。
企画展示実習では、私たち の班では博物館周辺のセミをとりあげることになり、展示内容についての議論を進めながら標本集めをはじめました。限られた時間内でまとまりある展示ができるように、身近なテーマを選び、できるところから標本を作成し、写真を撮り、説明パネルやチラシを加えていくという状態で、夜遅くまで作業をすることもありました。担当学芸員の指導のもとで班の仲間と進めた仕上げの集中作業、その合間に博物館の横の小道でみた羽化するセミの透きとおる柔らかい羽は、忘れがたいものになりました。
10日の実習を終えてみて、自然史博物館での実習は単に資格授与の一環としてだけでなく、博物館展示の成り立ちを作業から学ぶプログラムとなっており、参加者のメディアリテラシーの向上につながるプログラムであったとおもいます。そのため文系からの参加を考える学生にとって有意義な実習になるのではないでしょうか。「ものそのもの」を扱う学芸員の仕事と、博物館の職員の方々に学ぶ機会を得られたことを感謝いたします。大学に戻り、この経験を生かしていきたいと思います。

普及事業実習(4日目)

企画展示実習(6日目)

N大学 M.M.

今回の実習では、学芸員の業務はもちろんのこと、博物館の運営のことや、人との接し方など多くのことを学ばせていただきました。また、学芸員みなさんの「よい博物館にしよう」という仕事に対する姿勢は、とても良い刺激を受けました。
実習を受けてから、卒業論文を「よりよい研究」にしようというモチベーションが上がり、研究に対する不安よりもやりたいことが頭の中に浮かぶようになり研究が楽しくなりました。いつか自分も、「良い刺激」を与えられるような学芸員になりたいです。
今回この実習を受けさせていただき心から感謝します。

O大学 Y.M.

7月30日から10日間、学芸員実習生として群馬県立自然史博物館にお世話になりました。わたしは文系の学生で、いままでの人生で自然史と関わることはほとんどなく、もちろん知識も無く、未知の世界でした。
学芸員の仕事は、博物館に展示してある展示物、いわゆる来館者に見てもらう表舞台にたっている資料を扱うものだと思っていました。しかし実際は、バックヤードに保管されている膨大な資料の管理、整理、そして新たな資料の収集と裏方の仕事が多く、次から次へと新しい資料を相手にしなくてはいけない終わりの無い仕事であると感じました。そして今までは展示されているものが資料のすべてだと思っていましたが、バックヤードの資料の量を見て、来館者が見ているものは博物館にある資料の中のほんの一部であることに驚きました。実際に資料整理を手伝わせていただいて、学芸員の方の知識の多さに驚き、そして決してキレイな仕事だけではない過酷な一面も見ることができました。展示実習を行ったときも、ひとつのことから派生して多くのことを調べなければならなくなり、改めていかにたくさんの知識と経験が必要か思い知らされました。
長いようで短かった10日間。今までの生活からではこんなに博物館の奥に踏み込むことはなかったと思います。学生最後の夏休みに貴重な経験ができました。また、一緒に自習を受けた仲間たちがいたから苦しくても挫折することなくやり遂げられたと思います。実家から近いので、これからも博物館に伺う機会もあるかと思いますが、今までとは違った視点で見学できると思います。
遅くまで私たちのために指導してくださった学芸員の方々に本当に感謝しています。毎年夏に思い返しては懐かしむ思い出ができました。本当にありがとうございました。

企画展示実習(7日目)

企画展示実習(7日目)

N大学 S.Y.

私は自分でもびっくりするくらいにけちですから、博物館実習でお世話になるに、あたっても、実習生のためにかかる手間やそのために滞ってしまう仕事のことなど考えると、実習の始まる前日から心苦しく、なるべく迷惑をかけてはいけない。常識を常に念頭において、今まで大学で勉強してきたことを活かし、お世話になるからには、恥ずかしくないくらいしっかり学んで十日間を終えなければならない、と両肩が両頬に触れるほど、緊張し、力こぶしを握っていました。
ご面倒をおかけするのだから邪険にされてもそれはもっともだ、と覚悟していたのですが、始まってみると博物館の職員の方々はとても優しく、実習生を世話するのは当然のことのような顔をなさり、博物館のこと、学芸員の仕事について、実際の仕事に対して思っていること、情熱、苦労や工夫、資料整理のやり方、丁寧に教えてくださりました。それだけでもありがたいのに、企画展示までさせてくれるとおっしゃいます。両手を広げたほどのスペース分の展示を実習生3~4人に一つずつ、割り当てて展示をさせてくださるのです。私はにわかには信じられない気持ちでした。まず、他の博物館ではやらせて頂けなかったろう、と思うと私を受け入れてくれたことがありがたく、そのためにかかるであろう費用や指導してくださる学芸員の方々の労力を思うとただただ申し訳なく、実習生のために残業までして下さっているのを目にすると、一生懸命やらなければならない、この優しさに応えねばならない、とやる気だけでは収まらない愛情、というとおかしいですが、そういうものを沸き立たせました。しかし、私は少し優しくされると、すぐに楽しみだし、調子にのって常識とか、覚悟とか常に念頭においておくはずのものをぽっかりと置き忘れてしまうことがありますから、やはり、自分で思っている以上のお手間をおかけしてしまったのではないか、と思っています。私には、企画展示をするということの一つ一つのことが初めてで珍しく、新しく、とても楽しかったのです。
実習を通して学んだことはたくさんあり、それらはおそらく私のこれから生きていく上での活用もできる財産になるでしょう。博物館の業務にあたっての実際的なやり方や社会に出ても通じる心持、と言えば、何らかの似たような経験を持つ人には何となく通じるのではないか、と思っています。私が実習を通して一番考えたのは、博物館とお金と社会についてです。赤字がどうこう、資金がどうこう、費用がどうこう、と新聞やテレビは報道しますが、博物館はお金で換算できないモノや情報、をたくさん扱っています。それらは芸術や人の心と同様にお金では価値を計ることができないし、お金で価値を計ってはいけないものです。もちろん、博物館を運営するためにはたくさんのお金が必要ですが、それがどうしたと言うんだ、という正直な思いが私が博物館実習を通して得た一番の輝きだと思っています。
実習の最終日、お世話になるばかりでちっとも恩返しが出来ず、まごついていた私に実習生の担当をしてくださっていた職員の方が、「実習で得たことは、将来社会に、還元してください。若い人の育成も博物館の役割の一つです」と笑いながらおっしゃい、私はもう感謝と尊敬で握手でもさせていただきたいような気持ちになりました。普段からの思いがなければ、なかなかぱっと口に出来ることではありません。ただ「がんばります」と答えて、頭を下げましたが、私はこの博物館に実習生として受け入れて頂け、こんな立派な職員の方々と出会えて、良かったと嬉しく思っております。私が実習で得たことは、お金になんかじゃ計れませんが、価値のあるものに決まっています。

企画展示発表会(10日目)

企画展示の解説(10日目)

N大学 S.K.

私だけ20日間という長期間実習をさせていただきました。私は博物館の仕事を話では聞いていたとしても、それを深くはわかっていませんでした。実習が始まってからの三週間は一つ一つの仕事が私の想像とは違い、幅広くとても勉強になりました。大人数での実習をさせて頂いた時は展示の企画から作成まで一つの流れで任せて頂き、少ないスペースにもかかわらず展示とはこんなにも大変な物なのかと驚きました。テーマ一つでもいろいろな要素があり、ただ展示を見ているだけだった今までの私の視点からだけではわからなかった事が沢山理解できました。
他の人の実習が終わり、一人残った後も、博物館の外での仕事を沢山体験させて頂きました。県の職員の方と一緒に行なった土地の利用調査や動物の受け取りなど、博物館の前半とは違った面の仕事を知り自治体の中での博物館の立ち位置など多くの事を勉強させて頂きました。
実習が始まる前、私はある意味博物館の職員という仕事を甘く見ていた所がありました。研究や展示などを主な仕事としてあまり外とは関わらない、マイペースな職場のようなイメージがありました。しかし実際の博物館はイメージとは違い、沢山の外部の人々と関わり、想像以上に沢山の仕事を請け負っていました。それはとても大変な仕事だと思いました。しかしそれはとても意義のあるやりがいのある仕事だと思います。 実習を通して私の職業や仕事というものに対する見方が大きく変わりました。それは間違いなく自分の進路に大きな影響を与えるでしょう。本当に勉強になった実習でした。